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人間ドックのデータ、赤血球と白血球について

人間ドックの結果が出て、白血球数が僅かに基準値を超えていて「どうしよう、白血病かなあ」と思う人は少なくありません。しかし、ご安心ください。わずかに高い程度であれば、白血病の可能性はほとんどありません。白血球は、医療機関や検査機関によって多少の違いはありますが、概ね4000~10000/μℓです。

ここで注意しないといけないのは、ほとんどの医療機関が4000~10000という表示の仕方をしていますが、中には4~10と表記し、単位を10×3/mm3 と表記している病院もありますので、単位をよく確認してください。白血球数は同一個人では、健康時であれば大きく変動することはありませんが、個人差は大きいです。いつも4000くらいの人もいれば、いつも10000近い人もいます。常に真ん中辺りの7000くらいの人もいます。

白血球は体のどこかに炎症があったり、風邪などの菌やウイルスに感染していると増えます。しかし風邪程度で0の数が1つも2つも多くなる事はありません。風邪の場合はせいぜい10000/μℓほどしか上昇しません。それに対して白血病の場合は、0の数が1つも2つも3つも増えます。

表示方法を間違えているのではないかと思うほどの増え方をします。また逆に0の数が1つも2つも少ないほど減少することもあります。最近は人間ドックの検査データの見方などの本も書店に置いてあります。立ち読みすると白血球が高い場合は、炎症、感染、白血病と記載されていることもあり、心配になりショックを受ける人もいますが、基準値を僅かに超えて11000くらいであれば、99%以上は風邪などで心配不要です。

人間ドックでは、過去のデータとの比較も大切です。基準値内であっても、いつも白血球が4000の人が10000になると、何らかの病気の徴候かもしれません。推移を見ることが大切ですので、人間ドックの検査結果は保存しておきましょう。

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