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何のためにストレスチェックを行うのか

厚生労働省では、全国的にうつ病患者が増えていることを重く見て事業者に対するうつのスクリーニングを義務化しました。従業員の中からうつ病患者を見つけ出す制度を、健康診断と同じように全国の事業者の義務としたわけです。これがストレスチェック制度のきっかけです。実施目的は高ストレス者を見つけ出してうつ病を発症する前に適切なメンタルヘルスケアを受けられるようにすること、自分がどの程度ストレスにさらされているのかを客観的に判断して気づいてもらうこと、そして職場環境の改善に焦点が当てられています。

ストレスが高まるとうつ病のリスクが高くなるので、まずは高ストレス者を見つけ出しておこうというわけです。そして、ストレスだどの程度あるのかを本人に気づかせることで、自分で自分の生活習慣や仕事を見直したり、心のセルフケアを行うようにします。うつ病がどんな病気なのか、どう対処すればいいのかなど、メンタルヘルスケアについて知るいい機会になります。職場環境の改善は、パワハラや長時間の時間外労働など、不当な扱いを受けている環境を改善することで、従業員がストレスなく元気に働く職場作りにストレスチェック制度を活かすことが目的です。

うつ病は、うつ病患者とわかると就業面で不利益になる可能性が高いことなどが懸念されてきましたが、ストレスチェック制度ではもし従業員にうつ病が見つかったとしても、就業面で不当な扱いをとることを禁じています。

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