健康に関心を高く持っている人が増えていますので、毎年何かしらの健康診断を受けている人は数多くいると思います。その健康診断が一般健診か人間ドックなのか、個人で任意に受けているものなのか職場や自治体によって行われているものなのかなどの違いがあっても、毎年受診している人が多いと言えます。ただし、実際に自分が受診している健康診断に関して、内容であったり医学的な意義について考えたことのある人は少ないと言えます。健康診断には法律で毎年受診することが義務となっている一般健康診断と、医療機関などで受診が可能な人間ドックのような多くの検査項目によって詳細に調べることができる健康診断があります。
労働安全衛生規則では事業主に対して、一定項目における健康診断を1年に1回実施しなければならないことが義務付けられています。2008年からは特定健康診査がはじまり、メタボリックシンドロームに重点をおいた健康診断が医療保険者に義務付けられています。それらとは違って、自分の意思で受診を行う人間ドックがあります。ドックとは船の修理を行う施設のことで、航海で事故が発生しないように点検や修理をするための場所のことを指します。
人間ドックは一般健康診断よりも検査の項目が多くなっていて、内視鏡検査や眼底検査、腹部超音波検査などの項目が含まれます。一昔前までは1日ドックや2日以上かかるドックもありましたが、近年では診断のための医療機器が進歩したこともあって、半日ドックや日帰りドックなどの種類が主流になってきています。