ホーチミン, 人間ドック, 医療

人間ドックにはPET検査というものがあります

最近は人間ドックの種類として、PET検査を導入している医療施設が増えています。PETとは、ポジトロン・エミッション・トモグラフィーの略で、陽電子放射線断層撮影のことをあらしています。がん細胞は通常の細胞と比較したときに、増殖が活発な特徴があるために正常な細胞よりも3倍から8倍のブドウ糖が必要になります。がん細胞の持っているそのような性質を利用してPET検査は行われるもので、ブドウ糖に似ている構造のFDGという物質を使って行われる検査です。

がん細胞は多くの栄養素を必要とするために血液中にブドウ糖をたくさん取り込みますので、FDGの周りにがん細胞が集まってきます。PET検査ではそれを撮影することによって、FDGの集まり方を画像診断することでがんの可能性を調べることができます。人間ドックの内容として行われているPET検査では、被ばく線量はおよそ2から3ミリシーベルトの範囲となりますので、この量は自然界における1年間の被ばく線量とほぼ同じ量と言えます。胃のX線検査よりも少ない量となりますので、放射線障害を発症する可能性が少ないものと考えられます。

人間ドックでは医療施設ごとに最新の設備が整えられているところがありますので、自分が受診したい検査内容があるかどうか、事前に確認しておく必要があります。また、検査内容によって得意、不得意がありますので、どのような検査なのかをしっておくとオプション検査を選択するときに便利な知識になります。

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